3月5日は田んぼがある山名地区の水路掃除でした。
 
 山名の田んぼの水源は地区を流れる小さな山名川と山間(さんま)の堰と呼ばれる貯水池の水。
 
 山名川から水路に、水を上げる取水口は2か所あり、ポンプで汲み上げるのではなく、上流で川の水を堰き止めて、山の中に道を掘ってあってそこを通して水路まで引くもの。言葉ではうまく言い表せませんが、昔の人が手で掘った素掘りの隧道で人が一人通れるぐらいのものです。
 

素掘りの隧道

素掘りの隧道

山名川上流部花見台取水口

山名川上流部花見台取水口

 
 
 約半年使わなかった取水口は落ち葉や土砂が堆積して、水が入っていかないので、この土砂を取り除く作業から始まります。重機使うわけでもなく、すべて人力。スコップと鍬で土砂を取り除いていきます。取水口に水が入れば今度はそこから下流までの主線の水路にたまった土砂を取り除く作業。
 
 こう書いていると田んぼに携わっている人の作業のように思われますが、山名区はたぶん区民総出。お米作っていない人も協力して水路掃除。もちろん土地をもっている人がメインなのだろうけれど、田んぼ作っている人は年々少なくなって、しかももうお年寄りばっかり。こんな風に書くと戦力外みたいですが、とんでもない。皆さんお歳を召していますが、まだまだ現役。若い人がいないのは20年来変わっていないでのですが。
 
水路に水が流れる

水路に水が流れる

 
 水路に水が流れるようになれば、田んぼ作業が始まります。
 
 田んぼに水が入るようになると、待ってましたとばかりに、生き物たちが集まってくる。不思議なものですべてが繋がっていて面白い。
 
 中山間地の米作り。なかなか大変ではあるけれど、たくさんたくさん面白いことがあるのです。
 
 
 

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