田んぼのインフラ老朽化 年中夢究 2026年4月17日

田んぼのインフラなんて言われても、何の事やらって感じ?すぐに思い浮かびそうなところでは、田んぼに水を引く用水路。さらにはため池や農業用のダム、そこから田んぼまで敷設されたパイプライン、川から水を汲み上げるポンプ。高低差を利用して水を引く羽目板や水門などなど。田んぼには水を引くために必要な設備?が沢山あります。普段お目にかかることのない排水暗渠。仕組みは田んぼの地中に埋められた細かい穴の開いたパイプ(昔は素焼きの土管を隙間を少し開けながら並べていた)を使い、水が抜けやすくする。水を溜める期間は栓をして、必要のない時は栓を開け排水性を良くする設備。この地域で区画整備(小さな田んぼを大きな区割りにする)が行われ、大型機械が入れるようにして、作業効率を上げ、米を増産させる、いわゆる構造改善事業(昭和30年代頃かな)が行われた際に、敷設整備された暗渠。個人や地区で敷設した場合もあるので、暗渠がいつ敷設されたかは地権者に聞かなきゃ分からない。(聞いても分からないかな)。厄介なのは土中にあり、出口は分かるけど、どのラインで埋まっているか分からない事。兎に角古い設備の場合もあるので、老朽化が激しいことに間違いはない。

暗渠栓付近から水が駄々洩れ

暗渠栓付近から水が駄々洩れ


今回の舞台は下堀地区のNPOの田んぼ。さあ、やるぞ!って意気込んで田んぼに水を引き、くろこじ水止めくろぬりと作業は進み、排水路を見ると、暗渠の栓周りから水が駄々洩れ 米作りをする人にとっては、顔に3本線ものです。水圧っていうのは強いもんで、出口の方でいくら止めてもすぐに水が噴き出してくる。田んぼの中の方で止めないとすぐに崩壊してしまうのです。始まりました穴掘り作業。田んぼに水は溜まっているし、畦回りは泥は柔らかいし・・・。田んぼの中の水を残しながら穴を見つけたい。復旧工事の工程を考えながら、頭の中では「プロジェクトX」のオープニングが 水があっては作業にならないことが判明。せっかく溜めた水を抜くのは忍びないが、兎に角掘って掘って、水の流れを突き止めて、穴を塞ぐしかない。穴掘り進んで原因が暗渠のパイプの老朽化による破損と、大きな水みちができたことによる漏水と判明。パイプの交換と田んぼの中から続く穴には応急処置として粘土をたっぷ詰め詰めして塞ぎ、埋め戻して工事完了。書いていると簡単だけど、実際には夜も眠れぬ難工事!?重機が入れば半日作業だけど、すべて人力なので、その分時間もかかってしまいました。工事終了後、まとまった雨が降り、暗渠の水漏れがないことを確認して、水が溜まった田んぼを見て、ホッとしたのであります・・・。

兎に角掘って原因究明水ボラ見つけて
埋めるしかない

兎に角掘って原因究明
水ボラ見つけて
埋めるしかない


最近よくニュースなどで話題になる道路陥没。土中に埋められたインフラの老朽化が原因だと思うのですが、田んぼでも同じことが起こっています。あらゆるものが上向きの状況の時(みんなが若くやる気に満ちた時代?)に作られたものが、今崩壊の危機に直面している、なんて思っちゃいけないのかもだけど、現実そんな雰囲気もあるから、さてさてどうしましょうと楽しく考える時期でもあるのだと思いまする。


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