9月も中旬になると乾いた風が吹き始め、
朝晩が涼しく感じるようになります。

この時期の雑節で9月1日が二百十日、11日が二百二十日でした。
春分から数えてそれぞれの日数(210日、220日)に当たり、
台風の襲来で農作物に被害が出る厄日とされています。
この時期に吹く強い風は「野分」と言われ、
各地でこの風を鎮めるための祭りも多くあるようです。

さて今年はこの通信にも何度か書いていますが、
稲刈りが始まった途端に雨が降り始めました。
台風14号が接近して雨を降らせ、
その後も不安定な大気の影響、
極地的な大雨も降っています。
 

倒伏した田んぼ

倒伏した田んぼ

房州の稲刈りというと、宮崎に次ぐ早場米の産地。
田植えは4月下旬、稲刈りが8月お盆明けからというもの。
常春の温暖な気候もあり、早く田植えが出来るのですが、
何より台風が来る前に稲刈りを終える事が出来る。

今年は稲刈りの時に大きな台風は来ていませんが、
大雨が降り田んぼの水が抜けずに、
まだ刈り取り出来ずに残っている田んぼがあちらこちらに点在しています。

「こんな年も珍しい」なんて話を米作りの仲間と話をしています。

天候に左右されるお仕事ですが、かなり神経質に敏感に、
お天道さまのご機嫌を伺えるってことは、
それだけその世界(どの世界?)に近い位置にいるって事で、
私としては嬉しい。

彼岸花も咲き始めた

彼岸花も咲き始めた

目に見えない大きな存在(神じゃない)に畏敬と感謝の念を忘れないようにと、
稲刈り終盤に改めて思うのです。

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