景色を作る野良仕事 年中夢究 2022年5月21日

昨年まで私が作る田んぼの所在地は山名地区に集中していたのですが、今年からは私の住む海老敷地区や大学口といった地区にも田んぼが増えました。
高齢化で耕作できなくなった田んぼが私のところに依頼があったのです。

地区それぞれで水の管理の仕方、草の刈り方、そして人間関係などなど特色があって、さらには田んぼ一枚一枚で土質や植生、生き物たちの種類にも特色があります。
こんな狭い地域でも、その地区ごとの特色がある。出会ったことがない花も沢山咲いていたりして。その特色に気付いたり感じたりうるのも百姓のお仕事の一つ。わからなきぇりゃダメです。

そんな特色に合わせて、こちら(人間)が柔軟に動くことで、お米が育つ環境が作られていく。
言葉で表すのは難しいのですが、自然相手で人間だけが住む場所でないところに、苗を植えて米を育てているのだから、そりゃ当然と言えば当然。
除草剤や殺虫剤、化学肥料を使い、こちら(人間)の都合の良い環境を作りだす今の農法では、見えてこない感じられない世界が広がっています。

ツキミモチの田んぼ

ツキミモチの田んぼ
美しい田んぼの風景
お米を作ることで
見ることができる景色です

今年からもち米のツキミモチを育てる場所は深いし変形田で大型機械は入らない作業的には作り難い田んぼです。
でも一番のお気に入りになりそう。
一つ一つ野良仕事が進むと、風景が出来上がっていき、腰を下ろして一息ついて眺めていたい場所になっていく。
今はちょうど田植えが終わり、田の草取りで人力除草機の田車を回したところです。

人力除草機の田車

人力除草機の田車
田んぼの中を押して引いて
泥をかき混ぜ草を埋め込む

自分が作り出す音は鳥たちや虫たちのが発する声や音に同化するようで、ストレスなく野良仕事が進みます。

大変な仕事であることは変わりはないのですが、美しい風景と食べ物を作り出す仕事は本当に楽しいです。

米価が下がって米の価値はどんどん下がる一方。

でも米を作るということは、風景を作りだすことでもあり、この感動(大げさか)、米作り野良仕事の魅力を多くの人に伝えたいなあと思うのです。

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