ササニシキ、ツキミモチ プール育苗 農薬化学肥料不使用の米作り 2023年4月7日

プール育苗の最大の魅力は、稲苗の病気の発生を抑制できることだと思います。

慣行栽培の場合は苗立ち枯れなどの病気が出た際には、薬剤によって広がりを抑えられるのですが、農薬を使わない作り方だと。そういうわけにはいかない。

昔ながらの水苗代の場合は、苗立ち枯れなどの病気の発生は、ほとんどなかったらしい。

育苗箱に密集して種もみを播く今の育苗方法が、病気を発生させているようです。

特に私たちが使っている有機質培土という水稲専用の育苗培土は、病気の発生を助長する可能性がないとは言えません。

今年は3月が暖かく、初期、特に発芽までの間の育苗段階でカビ(糸状菌)の発生が多く見られました。

カビの発生が見られる

カビの発生が見られる

無農薬で作っている方の中には、発芽不良や病気に立ち枯れ病にやられてしまう方が出ています。

対策としては、プール育苗です。

あとはとにかく早めに保温シートを剥がし、緑化が終わっていればですぐに水を満水にして、カビに空気を与えない??こと。

ササニシキ、ツキミモチのプールに入水。

プールに入水

プールに入水

いきなり苗箱が隠れる位の水位にしてしまいます。

多少水没しても大丈夫

多少水没しても大丈夫

ここでやはり重要なのが、育苗床の水平。

画像では奥が高く手前が低いので、手前の育苗箱は水没。

3日もすれば手前の苗箱の苗たちも、水から葉を出し始めるので、心配はいらないと思います。

とにかく平置きの育苗は、私たちのような作り方には向いていないのです。

プール育苗もしくは田んぼで育苗がお勧めです。

これから播くプリンセスサリーは発芽させたら、すぐに田んぼに持っていき、田んぼで育苗です。

育苗期間中は心配事が多く、毎年緊張します。
 

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