第二の堰(秋ヶ谷堰)の栓閉め 年中夢究 2022年12月1日

お米(水稲)は水がないと育たない。
田んぼも水がないと作れない。
米を作るにはとにかく豊富な水が必要。

この地域には沢山の堰があります。
私の住む海老敷地区には広田堰と秋ヶ谷堰の2つの堰があって、農業用のため池と言われるものです。
利根川のような大きな河川がある地域は、その川の水を水路等によって利用することが出来るのですが、中山間地域の米作りは堰水頼り。
普段は地域を流れる川の水を使うことも多いのですが、どの地域にも堰があるということは、雨水を堰に溜めて、必要な時に使うのが、この地域の米作り。

堰のノロ栓閉め
結構な重労働です

堰のノロ栓閉め
結構な重労働です

堰の底の栓を閉めました

堰の底の栓を閉めました

11月27日に海老敷第二の堰の栓を閉める作業がありました。
もともと小さな川(沢)を堰き止めたため池なので、米作りが終わると、すべての水を放流して底にたまるノロまできれいに流します。
そして今の時期から少しずつ水を溜めて春の米作りに備えます。

少しずつ水が溜まる堰

少しずつ水が溜まる堰
春には満水になるはず

この堰は大正14年着工、昭和2年竣工だそうで、先人の米作りへの努力がうかがえます。
今では高齢化、担い手不足で、堰の管理が限界にきている。
私は今回役員ではないのですが、この作業に参加させてもらい、この堰の恩恵を受けて田のぼが作れるのだと、あらためて実感。
当たり前のように水路に流れる水は、こうした堰があっての事。

竣工記念碑

竣工記念碑
令和3年3月大規模改修が終わり竣工しました。

水路に水が流れ、田んぼに水が流れ、そこに生まれる環境に、いろいろな生き物が集まってきて、豊かな環境の中での米作りが出来る。
上手く文章にできませんが、米作りはすごくいろいろな要素があって背景があるのです。
恩恵は米作りだけでなくこの地域に住む人、ここを訪れる人、生き物、それらから派生するすべてのものに及ぶのだと感じます。

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