獣害から地域を守れるのか? 年中夢究 2024年11月1日

年々深刻になるイノシシ被害。

田んぼのシーズン、特に出穂期には山に食べ物がなくなるのと、夏の高温による体温調整のために、「ぬたうち」しに田んぼに侵入してくる。

稲穂を食べるのもあるけれど、多くは大きな穴を掘り、ザリガニなどの生き物目当て。

稲刈りが終わり、ひこばえ(2番穂)を食べに来ていたり、でも多くはザリガニ目当てなのか、畦際に大きな穴を掘っている。

刈った畦草が残っている場所などは、イノシシの恰好の食事場所??

ザリガニやミミズが沢山いるらしい。

山名地区は夏からのイノシシの出没が多発していて、私が耕作している田んぼも例外ではなく、ほとんどの田んぼでイノシシの被害が出ている。

年々被害の範囲が広がっているけれども、耕作していない人にとっては他人事。

耕作している人たちも、被害は慣れっこになっているのか、やっぱりどこか他人事。

どうしても山沿いの田んぼから被害にあるので、田んぼが離れていれば、やっぱり他人事なのでしょう。

防御策としては電気柵を張るのが精いっぱいなのか。

山の中の箱罠冬の狩猟シーズンに向けて 餌付け用の米ぬか入れる

山の中の箱罠
冬の狩猟シーズンに向けて
餌付け用の米ぬか入れる

地域全体で、この獣害対策に取り組むなどと、よく言われていますが、やっぱり最後は個人の考え方なのかなとも考えています。

農業者の年齢、農村の構成人の年齢を考えると、そんなに今更一生懸命獣害を防いだところで、所属するコミュニティーがいずれ崩壊すると思っていれば、獣害対策に手を出さないのだろうか?

もしくは人的被害がなければ、そんなに大した問題ではないのか??

イノシシがいたって他人事で、いずれ誰かが解決?してくれる。

全国的にハンターの高齢化と人材不足なのに、誰も解決などしてくれません。

私も狩猟免許(わな)をもって、有害獣の捕獲に努めていますが、農繁期は活動できず、結局イノシシの頭数が増えてしまう。

罠を掛けたからって、次の日から見回り作業があるから、時間的に無理な場合も多々ある。

見回りができずに、罠に掛り白骨化したイノシシ

見回りができずに、罠に掛り白骨化したイノシシ

さらには捕獲した後の処理にも多くの問題がある。

箱罠は捕獲率が非常に悪くなっていて、くくり罠を仕掛けて、捕獲して、さらには心理的に山から下りてこないようにしないといけない。

多くの人が捕獲に携わり、獣たちに危ないと思わせるのが必要かと思います。

箱罠を仕掛けたところで、心理的にはあまり意味がないから、やはりくくり罠が良いのかなと思っています。

極端なことを言えば、関わる人全員が罠を掛け捕まえる気構えが必要で、人の世界に入り込ませないようにしないと、この獣害は増える一方です。

来季は山名で米が作れるのか心配なのであります。


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中山間地では捕獲駆除技術も必要になってきています。

狩猟技術の向上も農家の必須事項???

 

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