土や泥の感触 自分の五感で感じるもの 年中夢究 2022年4月18日

今主流の田んぼ作業

田んぼ作業というと大型のトラクターで畦塗りから田起こし、代掻きまでこなし、乗用田植機で一気にさっと植えてしまいます。

一昔前

私が就農したほんの25年ほど前は、まだトラクターは珍しく、畦はホソというスコップで切って、さすがに牛で田起こしをしている人はいなかったけれど、小さな耕運機でくろこじ(畦際を抉る)から田起こし、代かきまでやって、田植は歩行型の2条植えでした。

2月から3月になれば田んぼに行って、くろ(あぜ)切り作業、水が溜まればすぐにくろこじ、鍬でくろ(畦)塗りして、田んぼに水を溜める作業が始まりました。

感じること

どの作業にしても、自分の足で田んぼに入り、自分の手で泥の感触を確かめて、水の冷たさ、温かさを感じてそこにいる生き物たちの動きや音までも感じる作業をしてきました。

ぬり鍬とまんのう鍬

ぬり鍬とまんのう鍬
ぬり鍬は少し幅が広くて、くろ盛りやくろ塗りに使う鍬。
まんのう(万能?)鍬は土の塊を動かすときに重宝する鍬です。

ヤンマー YT6 田んぼ代かき仕様

ヤンマー YT6 田んぼ代かき仕様
一昔前はこれが主流でした。
今でも我が家では現役です。

田んぼ一枚の中だって土質の違いがあったり、冷や水がしみだしてくる場所があったりして、個性豊か。

この田んぼには沢山いる虫が、他の田んぼでは全く見られないなんてこともあって、虫たちにとっても住みやすさや心地よさがあるのだなあと思うのです。

それを感じるにはやはり自分の足で田んぼに入って、感じるしかないのかなと思っています。

作業効率が格段にアップした今の作業形態では、あまりいろいろ感じることができず、面白みや楽しみもどんどん減っているように感じます。

だから米作りの魅力も楽しさも失われていうのだろうなあ。

トラクターでの作業が多いけど・・・

私もこの辺では比較的大型のトラクター(ヤンマーYT228・28馬力)で作業していて、経験的にも機械の扱いは上手な方だと思っています。
それでも必ず田んぼを歩いて、泥の感触を確かめることはやっています。
四隅が高くなったら、鍬で土を移動させたり、畦のには泥を盛ったり・・・。

田んぼの角っこ

田んぼの角っこはホソで切って鍬で土を動かして、端っこまで水が回るようにします。これ大切。

経験ってとっても大事なことで、体に染みついた感覚って、作業の効率が良くなった時に、本当に生かされてくる。

土手から落ちてきた土は土手へ

土手から落ちてきた土は土手へ。
田んぼは雨風や作業でどんどん形が変わる。毎年直してあげないといけませぬ。

何が言いたいかというと、トラクター世代??の新しく始めた人には、この感覚が無い。いきなりトラクターです。
そもそも田んぼに自分の足で入って直すという頭がない。
あなたたちには手と足がないのですか??とぼやいています。

もっと田んぼに入りましょう。そこには未知の世界が広がっています!

大変だけどとっても楽しい米作りなのです。

鍬が自分の手足のように使えるようになるまでは、トラクター禁止です(笑)

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