2月3日は第一土地改良区海老敷の畦焦し(あぜこがし)でした。
畦焦しは田んぼの地主が中心になって行う、盛大?な火燃しです。
範囲内の田んぼの端から端まで、畦や土手、耕作放棄地まで火を着け、一気に燃やすことで、用水路、排水路、農道の管理の一環であり、虫追いの意味もあるようです。
風向きによって火を着ける場所が変わり、今年は北風が強く原が開けた西から火を着けました。

畦焦し

畦焦し
海老敷の原
端から端まで火を着けて燃やします。

かなり広範囲で燃やすので、もちろん消防にも届け出は出してからの作業です。

まだ海老敷の原では耕作放棄地は見られませんが、この火燃しの範囲外では、耕作放棄地が沢山見られるようになってきました。
山間の田んぼはすでに木に飲み込まれ?
そこが田んぼだと言われても分からない場所が多くあります。
葦が生え、竹が出てきて、木が多い茂ってしまえば、もうどうにもならない。
はじめて見た人には自然豊かな場所に見えるかもしれませんが、もともとは山の斜面まで耕され、山の木も薪炭材として利用され、整った景色が見られていたはずです。
人が減り、山や農地の価値も下がり、エネルギーや食べ物が変わってしまい、文化も生まれてこないグローバルな社会が農村に押し寄せてきています。
この畦焦しも地主が中心と書きましたが、その地主さんすべてが、田んぼを作っているわけではないので、形骸化された一つの行事って感じにもなっています。
 

葦に覆われた田んぼ

葦に覆われた田んぼ
耕作放棄が葦の原に
葦の根は厄介で、
下の田んぼにも侵入してくる

 

さて、この火燃しが終わればぼちぼち田んぼ作業が始まってきます。
3月になれば水路掃除です。

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