冬のお仕事穴探し穴潰し 農薬化学肥料不使用の米作り 2025年2月9日

冬の田んぼ仕事に畦畔の整備があります。

昔も今もやることは同じで、モグラやケラ、ネズミ、ザリガニなどに開けられた穴を塞ぐお仕事。

水持ちの悪い田んぼは何かしら原因があるのですが、俗にざる田なんて呼ばれるすぐに水が抜けてしまうような田んぼは、砂地で傾斜が強かったり、竹の根が挿してきていたり、はたまた、構造改善の時の暗渠設置が悪かったり、壊れてたりと原因はいろいろ。

水が漏れている場所が特定できれば良い方で、水持ちの悪い田んぼは、ほとんど原因が分からずの場合が多かったりする。

水が抜けている場所が特定できる場合は、大概はザリガニやモグラが原因。

小さな穴はケラが開けて、モグラがケラを追いかけて穴を掘る??

ザリガニは冬を越すのに縦に深く穴を掘るので、その深さは暗渠のパイプまで届くほど。

さらには暗渠のパイプの出口付近の塩ビパイプの周りが、ザリガニの越冬場所になってしまったりしていると、もうお手上げ。

兎に角掘って穴を塞ぐしかないのです。

さて。

今回は暗渠周りではないのですが、水持ちの悪い田んぼの穴を見つけて塞ぐ作業。

くろ切り

くろ切り
ホソという細長いスコップを使って、
水漏れの激しかった畦を切って穴の場所を特定します。

一昔前は、春になるとホソをもって田んぼへ行って畦を切って、穴があれば塞いで、それから水を入れて、オオガで起して穴を埋めながらノロを作って、まんのう鍬で土を寄せて、鍬でくろぬりをしたものです。

最近では畦塗り機が主流なので、こういった作業も見られなくなってきましたが・・・。

穴を見つけれるにはこの作業がやはり一番手っ取り早いけど、かなりな肉体労働なり。

穴を見つけては目印をして。

穴を見つけては目印をして。

あまりに大きな穴とそれに続く縦横無尽に横に広がる穴があったので、現代人の私には人力では無理だと判断。

昨年中古で導入したコマツPC-20の登場です。

コマツPC20MR

コマツPC20MR

穴がひどい場所の畦畔をすべて取り除いて、また新しく畦を作り直す作業です。

反対側の畦にも水漏れの穴があったので、掘ってみると拳が入るほどの大きさの穴が、下の田んぼまで続いていました。

下の田んぼまで続く穴

下の田んぼまで続く穴

中から出てきたのはやっぱり越冬中のザリガニです。

越冬中のザリガニ

越冬中のザリガニ

穴に泥を詰めて、突き棒(細い杭)で突いて泥が入らなくなるまで、突いて突いて突きまくる。

そのあとはユンボで叩きながら埋め戻し作業。

ユンボで埋め戻し作業

ユンボで埋め戻し作業

これで少しは水持ちがよくなるだろうと、淡い期待を抱くのでした。

何せ3日水を満タンに張っても、3日持たないのだから、いやになっちゃう。

通称大沼大の2反4畝の田んぼでの、穴埋め作業はまる2日掛かりのお仕事なのでした

とにかく水持ちの良い田んぼにならないと、農薬化学肥料不使用の米作りは不可能なので、このお仕事、ユンボを他の田んぼへ移動しながら続けてゆくのでした・・・。

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