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農園があるところは房総半島の南部 千葉県南房総市三芳地区(旧三芳村)
- 2019/6/28
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農園があるところは房総半島の南部、千葉県南房総市三芳地区(旧三芳村)、都心から車で1時間半の場所。今なお昔ながらの農村風景と自然が残る豊かな場所です。
裏山の金毘羅山から館山方面を望む
私がこの地に新規就農したのは1996年12月。縁あってお世話になった方の紹介で農地を借りて鍬一本から農業を始めました。就農して以来一切農薬と化学肥料を使わずにお米と野菜を作っています。
現在田んぼが約5町歩(5ヘクタール)。3畝ぐらいの小さな田んぼから2反ちょいのちょっと大きめの田んぼまであります。房総半島の低山に囲まれた中山間地域なので、作業効率が悪い小さい田んぼばかり。しかも田んぼはまとまって一か所にあるわけではなく、あちらこちらに点在していて規模拡大や大型機械の導入なんてなかなかできるものではない場所です。それでも規模の小さな農家が、今まだぎりぎり元気(ニュアンスが微妙)な地域と言っていいかもしれません。
作付けている品種はコシヒカリを中心にひとめぼれ、もち米のツキミモチ、ジャスミンライスのプリンセスサリー、古代米の赤米などいろいろなお米を作っています。
農園の田んぼが多く点在する山名の原
畑は5反ちょいぐらい。露地栽培の野菜がメインで、固定種の野菜や自家採種の野菜を中心に年間50品目ぐらい作付けしています。就農してから約20年間、“旬の有機野菜セット定期便”として野菜セットの宅配がメインでしたが、現在はお米をお届けしている方に、その時取れた野菜をセットにしてお届けしています。
自家採種の固定種 翡翠茄子と魁ピーマン
農薬や化学肥料を使わずに作物を作るのは大変な重労働です。特に慣行栽培からの転換期間中の田んぼの取り組み初年度は草だらけになってしまうことも多いのが現実です。
雨の日の田の草取り
だけど2年、3年と作っていると田んぼの特徴や出てくる草の種類などもわかってきて、徐々に草が減って、数年たつと草の出てこない田んぼになっています。もちろん、田の草取りという重労働の賜物でもあるわけすが、だんだんと生き物たちが増えてきて、田んぼの泥の様相が変わってきて、賑やかな田んぼになってきます。
トンボの羽化
いろいろな生き物たちが安心して住める田んぼを作りたい
そして生き物たちがこちらをじっと観察しているようにも感じます。
ここ三芳の地は重粘土質土壌でお米の美味しい地域です。お米の味を決めるのは土質と言っても過言ではありません。県内でもトップレベルの美味しいお米の産地として隠れた人気がある地域でもあります。自然環境が豊かで、水がきれいで、美味しいお米が作れる場所があって、こんな場所をずっと残していきたいなあといつも考えています。
とにかく農薬と化学肥料を使わずに作り続けているお米と野菜。
そしてこれからもずっと農薬と化学肥料を使わずに作り続けていくつもりです。
2020年6月
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